中高生のための科学と国際課題研究の世界大会「Global Link Singapore 2017」開催

北海道から九州まで日本全国から集まった中高生約100名が、7月22日の早朝、シンガポールの地に降り立った。Global Link Singapore(GLS)の大会に参加する生徒たちだ。

GLSは、アジアを中心として、世界各国の中高生が一堂に会し、科学や国際課題に関する考えや研究成果を英語で発表し合う国際大会。GLSでは、プレゼンやパネルディスカッションを通じて、国境を越えて、中高生や研究者が交流を行う。

期待と緊張の面持ちでチャンギ国際空港に到着した生徒たちがまず向かったのは、「マーライオンパーク」。シンガポールの象徴とも言えるマーライオンを前にして、翌日からいよいよ始まるGLSに向けての意欲を高めている様子だった。

開催地は国際都市「シンガポール」

シンガポールといえば、多くの人がマーライオンを思い浮かべるが、マーライオンの誕生秘話までは、意外と知られていない。現地で長年暮らしている人に聞いてみると、マーライオンは、実は、観光都市としての発展のために1972年に作られたものなのだそうだ。シンガポールという国名の由来は、その昔、この地の建国のために訪れた王様が、この地には生息しないはずのライオンを見たことから「シンガ・ポーラ(ライオンの国)」という名前がついたと言われている。そして、シンガポール建国の際に移民してきた人たちは「sea gipsy(シージプシー)」と呼ばれる漁師だったので、自分たちのルーツを忘れないために、ライオンに魚の体を与えたそうだ。

ライオンと魚を融合させるアイディアもすごいが、驚くべきは、シンガポールという国が、自国の未来を見据え、1970年代にはすでに「観光都市」となるための政策を打っていたということだ。そして、その姿勢は今なお続いている。

その象徴とも言えるのが、チャンギ第5ターミナル「Jewel(ジュエル)」の建設だ。2018年末へのオープンに向け、着々とコンストラクションの続くチャンギ国際空港。現在では、ハブ空港として、90以上の航空会社が利用する空港となり、アジア近隣国の空港に比べても都内へのアクセスが良いことから、日帰り海外出張も増えており、多国間のビジネスミーティングのハブとしても機能をしている。

そんなチャンギ国際空港の新しいターミナルのコンセプトは、「自然・娯楽・旅」を融合させることで、そのアイディアの多くは、2015年にオープンした「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」から得ているという話もある。入り口となる空港と、シンガポールの新しいアイコンとして知名度を上げている「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」とを同じコンセプトで結ぶことで、マーライオンに次ぐシンガポールの新しいイメージを生み出していこうとしている。シンガポールの止まることのない成長は、シンガポールの随所に感じられ、数年で変わっていく街並みは、観光客に「またシンガポールに来たい」と思わせる戦略でもあるのだろう。

さて、マーライオンパークを離れた生徒たちは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイと向かった。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、これまでの「自然(ガーデン)のある都市」というシンガポールのイメージをさらに発展させ、「自然の中にある都市」というコンセプトのもと、国家一大プロジェクトとして開始した計画の一つである。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのアイコンともなるスーパーツリーや、巨大ドーム型植物園は、人工的な建造物であるにもかかわらず、見事に自然と融合・調和しており、訪れた人を巨大な森の中にいる感覚にさせる工夫がなされていた。人工ツリーは、実際の木と同じ機能性を持っており、地面から水分と養分を吸い上げているだけでなく、木の上にはソーラーパネルが設置されており、太陽の光をエネルギーに変える光合成のような役割まで果たしているそうだ。

到着から数時間かけてシンガポールを巡った生徒たちは、シンガポールという街に圧倒されながら、休む間もなく、午後にはGLSの舞台となるNational University of Singapore(NUS)へと向かった。

いよいよGLS 2017が開催!

National University of Singapore(NUS)は、アメリカとイギリスの大学を除けば、ランキングが最上位の大学で、世界全体のランキングでも2016年は26位、2017年には24位にランクインするなど、ますます注目を集めている。そのNUSというアジア最高の教育機関を舞台に開催されるGLSには、アジア地域を中心として7つの国と地域(日本、シンガポール、タイ、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、インドネシア)から46校、約200名の中高生が集った。

翌日の本番に向けたリハーサルでは、一気に緊張感が高まったが、無事にリハーサルも終わり、交流会のセッションへと向かうと、先ほどまでの緊張の糸は解け、アジアの学生たちが、ウェルカムな雰囲気で日本の生徒たちを迎え入れてくれた。

各国の学生たちが大きな食卓を囲っている風景からは、アジアの次世代が感じられた。お互いの第二外国語である「英語」を使って、自分の国や地域の話をしていた。日本文化について積極的に知りたがるアジアの学生が非常に多く、自分たちが日本の国外でこれほど注目される存在だという気づきは日本の学生にとっても大きな経験となったようだ。

その後、NUSの大学生による交流セッションではゲームが用意されていたが、ゲームに勝つために、他国の学生たちが発するエネルギーに、日本の学生たちはやや気おされていた様子だった。このような一幕も、日本人の学生にとっては、自分たちの課題を認識する機会になっていたようだ。最初は少し距離を置いて見ているだけだった日本人学生たちも、周りのアジアの学生たちの姿に触発されて、一歩前に出るきっかけをつかんでいった。

いよいよGLS大会の本番。大会は大きく分けて、「オーラルセッション」と「ポスターセッション」という2つのセッションに分かれている。また、各セッションの中に「グローバルイシュー部門」と「サイエンス部門」という2つのカテゴリーがある。

オーラルセッションでは、準備してきたプレゼンテーションの発表の後、発表者とオーディエンス、審査員との質疑応答がある。プレゼンの後、一息つく間もなく鋭い質問が会場から投げかけられた。

特に興味深かったのは、「この研究は将来的にどのように社会や世界に役に立つものとなるのか?」「なぜその研究分野やアイディアに着目したのか?」といった、研究の内容を問うというより、その研究の将来性や、着眼点を問う質問があがっていたことだ。

日本人のプレゼンテーションは非常にまとまりがあり、制限時間内に伝えるべき要点がよく整理され、分かりやすく解説がされているという素晴らしさがあった。一方で、質疑応答になると想定外の質問に対応できず、チームで誰が答えるべきか戸惑ってしまうシーンが見られた。この、不測の事態を切り抜けていく力を鍛えることは、日本人学生たちの今後の課題と言っても良いかもしれない。国際舞台に実際に立ったからこそ見えてきたリアルな課題だ。

それとは逆に、アジアの学生の発表は、伝え方がストレートであったりスライドがまとまっていなかったりなど、プレゼンのパフォーマンスといった観点では成熟しきってはいないが、自分の言葉でその場の雰囲気に合わせた発表がされており、何よりも質疑応答になるとさらに力を発揮し、会場にインパクトを残すものがあった。

今年の受賞者の研究発表の内容は?

オーラルセッションのサイエンス部門でベストプレゼンテーション賞を受賞したフィリピンのBansud National High School-Mimaropa Regional Scienceの発表者は、一般的にはゴミとして捨てられてしまうバナナの皮から、小麦粉のような粉末を作り出すことで、食糧不足の問題を解決しようというものだった。それだけではない。小麦粉アレルギーでパンなどが食べられないような人を助けるというユニークな研究発表でもあったのだ。

審査員から「なぜその研究を始めたのか? どこからアイディアを得たのか?」という質問が出た。その問いに対して、彼は「私は以前、ポタシアム不足によって起こる持病を抱えており、その治療方法はバナナを食べることだったので毎日バナナを食べていた。食べ終わるたびにゴミ箱に捨てていたバナナの皮をみて、これはゴミ以外のものとして役立てられないのか、また、フィリピンではバナナの生産も消費も多いので、毎日ゴミとなって捨てられる大量の皮を、どうにか役に立てられないかと思いこの研究を始めた」と返答していた。

また、オーラルセッションのグローバルイシュー部門でベストプレゼンテーション賞を受賞したのは秋田県立秋田南高校の学生だった。日本の食教育を世界に広めることで、世界の肥満問題の解決ができないかと考え、研究成果を発表した。審査員からは、世界の肥満問題の解決を考えた際に、アメリカという特定の国でありながら、世界的に影響力のある国にフォーカスし、日本とアメリカの文化の違いについてリサーチを行った上で、どのように日本の強みである食育という教育を輸出できるかということに着眼したことが評価されていた。

GLSは、アジア地域を中心とした各国の学生たちが、それぞれが独自の関心に基づいて行っている研究の成果を競い合う場だ。国籍にかかわらずシンガポールというハブシティに集まった彼らは、互いにライバルであると同時に、これからの時代を担う同志でもある。日本人学生にとっても、他国の学生にとっても、世界で戦っていくということ、あるいは国境を越えた協力や協働を、肌身で感じられる絶好の機会にもなったはずだ。

このような経験を積んだ若者がどんどん増えていくことは、少なからず世界貢献につながっていくのではないだろうか。彼らの今後の活躍に期待したい。

グローバルリンク シンガポール2017審査会・表彰式

グローバルリンクシンガポール2017が2017年7月22日(土)〜 25日(火)に シンガポール シンガポール国立大学(NUS)で開催されました。1日目の22日はシンガポール市内を観光し、その後シンガポール国立大学に移動してプレゼンテーションのリハーサルやキャンパスツアーに参加しました。夕食時にはネットワーキングセッションが行われ、様々な国の生徒と交流を深めていました。審査会は2日目の23日に開催されました。出場した高校生たちは、科学をテーマにした部門Global Science Linkと国際的な社会課題をテーマにした部門Global Issue Linkで発表を行いました。その発表形式は、オーラルセッションとポスターセッションになります。発表は全て英語で行われますが、高校生たちは英語による質疑応答に堂々と答えていました。3、4日目はスタディーツアーと市内見学をしました。大学にある最先端の研究施設に訪れたり、自由に市内を観光したりして存分に残り2日間を楽しんだのではないかと思います。審査結果は以下の通りになります。

 

【Science部門】

オーラルセッション

◆Best Presentation Award

Bansud National High School-Mimaropa Regional Science High School

Analysis of the Functional Properties and Proximate Composition of Banana Exocarp as a Primary Constituent of Flour-Based Food Products: A Promising Response in Bridging Hunger Gap

◆Futuristic Award

Bangkok Christian College

Indicating Changes to Mud Condition In Mangrove Forest from Coastal Erosion Due to Climate Change by Utilizing Mudskipper’s Prototype

◆Innovative Award

東京大学教育学部附属中等教育学校

Stomatal Responses of Immobile Plants

 

ポスターセッション

◆1st Award

Princess Chulabhorn Science High School Buriram

The Study of Finding the Number of Squares which are in a Rectangle

◆2nd Award

米子工業高等専門学校

Investigation and Development of a New Solid Polymer Electrolyte Using Natural Egg Shell Membrane for Fuel Cell Devices

◆3rd Award

Bansud National High School-Mimaropa Regional Science High School

Green Reinforced Composites based on Agricultural Waste by-Products Lignocellulosic Plant Fibers (LPF) for Concrete Masonry Blocks (CMB)

 

 

【Global Issue部門】

オーラルセッション

◆Best Presentation Award

秋田南高等学校

The Potential of Food Education to Solve the Obesity Problem

◆Special Award

Summit Education Vietnam

Survey on Hanoi residents’ habit of using antibiotics and awareness of anti-biotic resistance

ポスターセッション

◆1st Award

横浜サイエンスフロンティア高等学校

A Study of the Employment System in Japan at Globalization

◆2nd Award

札幌日本大学学園

Proposal for establishing a new department in UNESCO

◆3rd Award

Hanoi Amsterdam High School for the Gifted

CHILD SEXUAL ABUSE

 

さらに、Best Presentation Awardに輝いたBansud National High School-Mimaropa Regional Science High Schoolは、来年3月開催予定の「つくばScience Edge2018」に招待されます。

シンガポール開催の魅力

グローバルリンク シンガポール(GLS)2016は閉幕しましたが、最後にコンテストのシンガポール開催の魅力についてレポートしたいと思います。シンガポールは、アジアや世界から人々や企業が集まり、今やアジアの中心地の一つといえる都市となっています。シンガポールでは、独立から今年51年を迎える比較的短い歴史ながら、小さい国土でも競争力となる科学技術を大変重要視し、戦略的に世界中から高いレベルの研究者や企業を誘致することで成功をおさめています。実際、今回会場になったシンガポール国立大学(NUS)は、アジアで最も評価の高い大学とされることもあります。日本の高校生にとって、サイエンスや社会課題の解決をテーマにしたコンテストに参加するだけでなく、このような背景をもつシンガポールでの様々な施設の見学や各国生徒との交流の経験は、アジアや世界で活躍するのに必要となる多様な視座や広い視野を身につけるはじめの一歩となったようです。コンテストに参加した生徒からは「アジアの高校生のレベルが高いことがわかり、その中で競争できるような力を身につけたいと思った」という声も聞かれました。また、先生方からは「生徒にとって国全体の科学技術の振興という大きな視点のもてる貴重な機会だった」というコメントもありました。

シンガポールは、治安が良く、英語が公用語の1つとなっているため様々な見学や体験が可能です。今回、3日間のGLSプログラムの他に取材した施設等がありますので簡単にご紹介します。

・Gardens by the Bay

2012年にオープンした新しい植物園で、人工の木スーパー・ツリーと、フラワー・ドーム、クラウド・フォレストの2つのドームが特徴です。常夏の国、シンガポールで寒冷で乾燥した高山等の気候を再現するために作られたドーム温室ならぬ冷室は、はじめから環境に配慮した設計となっており、電力の消費を最小限におさえています。園内には、そのような環境配慮や技術的な工夫を学ぶことができる展示も充実しており、見て楽しむだけでなく、学ぶことのできる施設となっています。

・Marina Barrage

国土が小さく殆どが平地のシンガポールでは、水の確保が最重要課題となっています。Marina Barrageは、川をせき止めつくられた貯水池で、その堰にはシンガポールの水政策について学べる施設が併設されており、水問題の学習にも最適です。現在、シンガポールでは、貯水池のほか、再利用水NEWaterや海水の淡水化、水の購入によって需要をまかなっているそうです。屋上は緑の広場となっており、港湾やシンガポールの中心地を一望できます。

MUN.inc MasterClass

MUN.incは、Yale-NUSの学生によって設立されたスタートアップ企業で、模擬国連のノウハウを学ぶことができるコースMasterClassを開講しています。模擬国連を知り尽くした経験豊富な講師陣が担当し、初心者レベルから上級者までを対象に模擬国連の体験を通して、模擬国連のテクニックのみならず、実際の現場で役に立つ発表や議論の仕方を英語で学ぶことができます。クラスのテーマや日程等は、参加校に希望に応じてカスタマイズ可能で、日本の学校も利用実績があるそうです。詳しくは、MUN.incのページを御覧ください。

・Singapore Zoo

北部に隣接してある3つの動物園の一つ、シンガポール動物園。ここでは、檻や柵のない自然な動物の展示が特徴ですが、様々なバックグラウンドツアーが用意されています。対象は、小学生から大学生まで様々な年齢層に対応していて、ただ動物を見るだけではなく、動物園の裏側や動物・昆虫の生態について詳しく学ぶことができます。動物園で一泊できるコースも開催されており、日本ではなかなかできない動物園の楽しみ方・学習ができる場となっています。

特別講演を受講、シンガポールの研究施設を見学

グローバルリンク シンガポール2016の日程としては最終日の25日、参加の高校生たちは、シンガポールで働く研究者の特別講演や普段は入ることのできない研究施設の見学を楽しみました。

 

午前中は、昨日と同じ会場でシンガポールの研究者から直接、英語で講義を受講しました。まずNational University of Singapore准教授 Than Leng Leng氏から、『Aging and Policy Response : the Case of Singapore』というテーマで、高齢化する社会にどう対処していくか、シンガポールの現状とともに紹介してもらいました。Than Leng Leng氏は、日本の沖縄に滞在して研究した経験もあるそうです。シンガポールでは、家族の結びつきを強くすることで高齢者と若年者が支え合う社会を目指していることが説明されました。

続いて、Science Centre Singaporeマネージャー Pang Kian Tiong氏からは『Science Communication』についての講義がありました。Pang Kian Tiong氏は純粋な物理学を勉強していた中、学際的な医学に関わる研究をしたことをきっかけにScience Communicationにご興味をもち、現在のお仕事をされているそうです。日本の高校生は、慣れない英語での長時間の講義となりましたが、集中力を高め、内容を理解しようと頑張っていました。

 

昼食の後、午後は、最先端技術の研究を行っている研究機関や企業が集まるFusionopolis内のA*STARの施設Fusionworldや生命系の研究が行われているBiopolisを見学しました。普段は、目にすることのできない最先端の研究施設の様子に高校生たちは目を輝かせていました。また、セントーサ島に移動し、世界最大級の大きさを誇る水族館S.E.A.アクアリウムを見学しました。

グローバルリンク シンガポール2016審査会・表彰式

グローバルリンクシンガポール2016 2日目となる本日24日は、審査会が開催されました。会場は、昨日に引き続き、National University of SingaporeのUniversity Town内のホールです。審査会のオープニングセレモニーでは、昆虫サイボーグ研究の第一人者であるNanyang Technological University助教授 佐藤裕崇氏による基調講演が行われました。高校生たちは英語の講演でしたが、熱心に佐藤氏の発表を聞き入っていました。

まずは、社会課題をテーマとするGlobal Issue Linkのオーラル発表が行われ4チームが発表、その後、午前中のポスターセッションとなりました。お昼の休憩を挟んだ後は、科学研究をテーマとするGlobal Science Linkのオーラル発表が行われ10チームが発表しました。続いて午後のポスターセッションがありました。

オーラルセッションもポスターセッションもすべて英語での発表、質疑応答になります。日本の高校生は、英語による質疑応答にもかかわらず堂々と受け答えできているチームも多くありました。特にポスターセッションでは、審査員だけでなく、参加高校生も自由に発表者に質問することができます。高校生にとって、同年代のアジアの高校生と議論する経験は大変貴重なものになったのではないでしょうか。

 

全発表が終了後、いよいよ緊張の表彰式となりました。結果は以下のとおりとなります。

<ポスターセッションの部>

【Global Issue Link】
◆1st Award
富士見丘高等学校
◆2nd Award
Sekolah Indonesia Singapura/インドネシア
◆3rd Award
Sekolah Indonesia Singapura/インドネシア

【Global Science Link】
◆1st Award
池田高等学校
◆2nd Award
Princess Chulabhorn’s College Pathumthani/タイ
◆3rd Award
Princess Chulabhorn Science High School Phitsanulok/タイ

<オーラルセッションの部>

【Global Issue Link】
◆Best Presentation Award
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

【Global Science Link】
◆Inovative Award
National Junior College/シンガポール
◆Futuristic Award
福岡県立香住丘高等学校
◆Best Presentation Award
宮城県仙台第三高等学校
◆Special Award
愛媛県立長浜高等学校

さらに、Inovative Awardに輝いたNational Junior Collegeは、来年3月開催予定の「つくばScience Edge2017」に招待されます。

 

表彰式の後は、フェアウェルディナーが開催され、学校や国にとらわれることなく夕食やチームでゲームを楽しんでいました。最後には、連絡先やおみやげを交換する姿を見ることができました。
明日は、特別講演ののち、Fusionopolis等の見学となります。

シンガポールに到着、アジアの高校生と交流!

いよいよやってきたグローバルリンク シンガポール2016 1日目。参加の高校生は、日本を深夜に出発し、23日早朝に無事シンガポール チャンギ空港へと到着しました。緊張の面持ちの参加者の皆さんでしたが、まずはシンガポールのシンボルであるマーライオンを見学、高度な技術で実現した新しい植物園ガーデン・バイ・ザ・ベイを散策しました。

National University of Singaporeへ移動し、午後にかけて、オーラル発表のチームはそれぞれリハーサルやポスター発表の準備を行い、University Town内を回るキャンパス・ツアーやYale-NUS学生とのオリエンテーションへ参加しました。

 

夕方からは、夕食を兼ねたネットワーキングセッションが行われました。ネットワーキングセッションでは、高校紹介の後、様々な国の生徒と混合のチームでクイズゲームを楽しみました。最初は戸惑いながらも、徐々に英語や身振り手振りで交流することに慣れて、楽しんでいる様子の高校生たちでした。明日は同じくUniversity Townでいよいよ本番の審査が行われます。

グローバルリンク シンガポール2016 開催間近!

Global Link Singapore 2016開催まであとわずかとなりました。2016年のGlobal Link Singaporeは、Yale-NUS大学をメイン会場に2016年7月23日から25日にかけて開催されます。アジア各国から集まった高校生が科学や社会問題をテーマに発表を行います。今年は、シンガポール、日本、台湾、タイ、インドネシアの5カ国から21校の高校生が参加する予定です。当ページでは現地から大会の様子をお伝えしていきます。

コンテストでは、科学をテーマにしたGlobal Science Linkと社会課題をテーマとしたGlobal Issue Linkの2カテゴリであらそわれます。それぞれのカテゴリでは、オーラル発表部門とポスター発表部門があり、以下の賞が送られる予定となっています。サイエンスの審査員は、Dr. Khoo Eng Huat氏、Dr. Ng Fui Mee氏、Dr. Shanshan Howland氏の3氏、社会課題の審査員は、Dr. 佐藤裕崇氏、Dr. Than Leng Leng氏の2氏が予定されています。また、サイエンスのオーラル発表部門では、今年3月に開かれたつくば Science Edgeの上位入賞者が招待され、発表を行うことになっています。

  • オーラル発表
    社会課題1賞(Best Presentation Award)
    サイエンス3賞(Innovative Award/Futuristic Award/Best Presentation Award)
  • ポスター発表
    社会課題・サイエンス各部門3賞(1位/2位/3位)

なお、現在出場を予定している高校は以下のとおりです。

  • オーラル発表
    【社会課題】
    東京都立小石川中等教育学校
    立教池袋高等学校
    横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校①
    横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校②
    【サイエンス】
    宮城県仙台第三高等学校
    市川高等学校
    愛媛県立長浜高等学校
    福岡県立香住丘高等学校
    National Experimental High School At Central Taiwan Science Park(台湾)
    Princess Chulabhorn Science High School Phitsanulok(タイ)
    Princess Chulabhorn’s College Pathumthani(タイ)
    Singapore Polytechnic①(シンガポール)
    Singapore Polytechnic②(シンガポール)
    National Junior College(シンガポール)
  • ポスター発表
    【社会課題】
    富士見丘高等学校
    立教池袋高等学校
    法政大学女子高等学校①②
    【サイエンス】
    岩手県立水沢高等学校
    岩手県立盛岡第三高等学校
    立教池袋高等学校
    芝浦工業大学高等学校
    東京都立小石川中等教育学校
    お茶の水女子大学附属高等学校
    東京都立多摩科学技術高等学校①②③④⑤
    横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校①②③④⑤
    池田高等学校
    Princess Chulabhorn’s College Pathumthani(タイ)
    Princess Chulabhorn Science High School Phitsanulok(タイ)
    Sekolah Indonesia Singapura(インドネシア)

グローバルリンク シンガポール情報サイト リニューアルオープン

このサイトでは、グローバルリンク シンガポール関連の最新情報をみなさまにお伝えしていく予定です。グローバルサイエンスリンクがグローバルリンク シンガポールへと拡大したことから、サイトも一部リニューアルいたしました。サイトは株式会社JTBコーポレートセールス様の協力の下、日本サイエンスサービスが運営しております。グローバルリンク シンガポール公式サイトはこちら

南洋理工大学にてLye Sun Woh教授らの特別講義を受講

グローバルサイエンスリンクシンガポール2015の3日目は、午前中は南洋理工大学にてLye Sun Woh教授の「Understanding Environmental Sustainability」とDouglas Carver氏の「Creative Thinking」の2つの特別講義を受講しました。参加した高校生らは両氏の講義を熱心に受講し、「全て英語の講義で大変でしたが、興味ある分野の内容だったので集中して受講することができました。」と感想を述べていました。

 

午後は、Agency for Science, Technology and Research (A*STAR)のFusionopolisとResort World Sentosa’s Marine Aquaculture & Research Centre (MARC)の2ヶ所の見学と専門家によるレクチャーを受けました。

グローバルサイエンスリンクシンガポール2015審査会および表彰式が行われました。


グローバルサイエンスリンクシンガポール2015のメインプログラムであるプレゼンテーション審査会が南洋理工大学ワン・ノースキャンパスにて行われました。
午前の部は、オーラルセッションの部で日本の高校が4校、ASEAN地域の高校が4校スライドを使ったプレゼンテーションおよび質疑応答を全て英語で行いました。日本の高校生は質疑応答に苦しみながらも審査員の先生方からの質問に一生懸命回答しています。

午後の部は、ポスターセッションになります。ポスターセッションは、審査員の先生方のみならず生徒らも各々の研究を聞き、良いと思った発表に投票する形で審査が行われます。参加者全員は、自身の研究を一生懸命説明すると同時に各国どのような研究を行っているのか熱心に耳を傾け研究を聞き、また交流を深めていたように思います。今年の大会では、全体として環境系の研究テーマが多く発表されていました。

 

また、プレゼンテーションセッション終了後に表彰式が行われました。結果は下記の通りとなります。
<ポスターセッションの部>
◆Best Idea Award
Pathumtani nunthamuneebumroong School/タイ
◆Best Research Award
Princess Chulabhorn’s College Pathumthani/タイ
◆Best Delivery Through Poster & Expalanation Award
東京都立多摩科学技術高等学校

<オーラルセッションの部>
◆Inovative Award
東京大学教育学部附属中等教育学校
◆Futuristic Award
Anderson Junior College/シンガポール
◆Best Presentation Award
Mahidol Wittayanusorn School/タイ

なお、Best Presentation Awardに輝いたMahidol Wittayanusorn SchoolのPosatorn Ongvarasoponさんは、来年3月開催予定の「つくばScience Edge2016」に招待されます。

 

表彰式の後は、Genting Singapore主催のレセプションパーティーが行われ、ミニゲームなどをして大変盛り上がりました。
明日は、南洋理工大学にて、レクチャーおよび企業見学が行われます。